昭和29年9月、前田工業株式会社は、平塚市高浜台にコンクリート二次製品製造工場として創業。当時は、国鉄(現在のJR)、私鉄、電電公社(現在のNTT)にケーブルトラフ等を納めておりました。
昭和46年4月、前社長 前田純郎によりコンクリート二次製品製造から現在の生コンクリート製造販売へ移行。持ち前のエンジニアの力を発揮し、独自の生コンクリート配合設計を考案、早期にコンピュータ制御装置による操作盤を導入し、練り上がった生コンクリートは、当時のお客様から高い評価を頂きました。
その反面、工場の立地場所が海岸地区ということもあり、設備の早期メンテナンス、台風による破損、製造装置の故障、と大変厳しい環境下での工場運営の日々でした。
平成元年12月、住工混在、工場老朽化等の問題を抱える地元中小零細企業の解消を目的とした、神奈川県の集団化高度化事業計画が平塚市東豊田に立案。
平成10年12月 事業計画に参画した当社の新工場が東豊田工業団地内に完成。移転後、高浜台工場は建材部として営業。現在に至ります。
新工場に移転したことにより、我々は大変大きなメリットを得ることができました。東豊田工業団地は平塚市の中心部に位置し、東名高速、さがみ縦貫道や新湘南バイパス、小田原厚木道路の近くにある為、物流関係の施設や倉庫が多く、当社も地の利を生かし大幅に納入範囲を広げることができたのです。
また、製造設備も最新鋭のものになり、製造能力の大幅な向上、製品の安定供給が可能となったことはもちろんのこと、コルゲートサイロにより工場の粉じん、排水等の公害防止対策、原材料の安全な受け入れ等も可能になりました。そして何よりありがたいのは、まじめで優秀なスタッフが新たに集まってきてくれたことです。
恵まれた立地環境、製造設備、優秀な人材を得ることができたの私たちは、信用を重んじ、生コンクリートの品質にこだわり続けた先代の志を受け継ぎ、利益追求ではなく品質追求を念頭に、日々成長していかなければなりません。生コンクリートは原材料に天然のものを使用しています。JIS規格を満たせるよう、また現場の要望に的確に対応できるようにするため、当社では特に品質管理従事者を多く擁しております。
そして、各担当部署に於いては、その職責を果たすために何が必要か、またお客様に気に入って頂くには何が足らないのかを各々が考え、協議し実行しております。時に厳しいお叱りの声を頂きながらも、着実に実績を積んでいけるのは、やはりお客様のおかげです。
そのお客様に満足して頂けるよう、全社員一丸となって誠意のある品質、知識と技術の向上に研鑽を積み、日々成長していく所存でございます。
前田工業株式会社 代表取締役社長 前田 英悟